冷水岳南尾根918mまで(函館岳連夏山研修会) 2013年6月22~23日

　冷水岳南尾根手前９１８ｍまで
　　　　（函館岳連夏山研修会）
　　　　　　　　　　　　　 ２０１３年６月２２日～２３日

参加者　函館山岳会２名，函館山の会８名，今金山岳会７名

６月２２日　曇
　14:30函館発。16:55平田内温泉露天風呂駐車場着。すでに今が園山岳会，函館山の会のメンバーは集まって交流会を開催している。早々話の輪に加わり歓談しながら飲み始める。顔なじみのメンバーが多いが，お互いの近況を話したり，山の話をしたりで楽しく交流する。21:00就寝。

６月２３日　曇
　昨夜は小雨が降っていたが，4:00起床時には上がっている。周辺の山々はが深いガスの中である。4:30朝食。5:10冷水岳登山口へ出発。5:08登山口。各会がそれぞれ準備をして記念写真を撮り5:30出発。昨夜の雨で草木は濡れており合羽着用で作業林道を進む。
　

　5:35伐採後のﾄﾄﾞ松植林地200mから尾根に取付く。いきなりの急登をぐんぐんと高度を上げる。やがてﾄﾄﾞﾏﾂ植林帯の登りとなり不明瞭な道跡を登る。更にブナ等の樹林帯の急登を登り平坦地に出る。例年通りｺｹｲﾗﾝが咲いている。進入禁止のテープ進んだ場所430mで6:10~25小休止。各会パーティーで行動力に差があり各会の判断で行動するととにする。
　根曲りと樹林帯を緩やかに下るとｷﾞﾝﾘｮｳｿｳが多数群生している場所を通過。420m骨からは根曲り刈分けを登り，泥斜面のﾌｯｸｽﾛｰﾌﾟを通過し，西へトラバース気味に登り尾根上に出る。ﾌﾞﾅ等の広葉樹の尾根の急登でぐんぐん高度を稼ぐ。ｼﾞﾝﾖｳｲﾁﾔｸｿｳ，ｴｿﾞﾔﾏﾂﾂｼﾞ，ｵｵｶﾒﾉｷが道脇に咲いている。
　7:04~11高度600mにて小休止。ここからは多少草木が道を被っている箇所も有る，尾根を登る。花々は前述の他ｷﾞｮｳｼﾞｬﾆﾝﾆｸ，ﾏｲｽﾞﾙｿｳ，西の尾根を巻く部分の傾斜は多少緩い。680m付近からは傾斜も増し，7:36標高点752mを巻く。小さなコブを上り下りをして，標高760m付近からは急登となり木の根，枝を手掛かりの登りでﾌｯｸｽﾛｰﾌﾟも有る。更に樹林帯の急登を続ける。

　8:10~15高度870mのﾌｯｸｽﾛｰﾌﾟ15m程の岩場に出てを慎重に登る。ここからは笹刈分けを登る。8:30仮称屏風岳938m着。函館山の会は出発して行く。水分補給，行動食を取り今後の登りに備える。回りの山々はガスの為何も見えない。合羽着用の為汗で全身濡れているので長く休むと寒さを感じる。
　8:40出発。東尾根は次第に細くなり，両サイドが切れ落ち道幅50~60mの道を進む。灌木が道脇に有るので高度感は感じないが，覗くと高度感は有る。慎重に行動して進む。１箇所根からの倒木で道が無い箇所が有る。
　

　ここは左の灌木を歩いて通過。小さなコブを２個越えると傾斜は緩み下りとなる。笹刈分け道は所々被っているが，道跡は判断できる。870mｺﾙから緩やかに登る。
　9:17標高点918mｺﾌﾞ着。山の会が休憩している。先のｺﾙからは背丈を超える根曲りが倒れており，ﾌﾞｯｼｭを漕ぐのも時間がかかりそうなので，引き返して来たとの事。予想通りで今日はここで引き返すと決める。のんびり休憩し熊石山歩会の苦労に思いをはせる。今後は積雪期，沢コース以外には登る事は無いと思われる。
　9:25下山開始。来たコースを戻る。屏風岳東尾根を慎重に通過し，9:55~10:00屏風岳で小休止。今金山岳会はここで下山と置き手紙が有る。10:07~15ﾌｨｯｸｽﾛｰﾌﾟ870mは1人1人慎重に下る。

　ここからも急な下りで，濡れた落ち葉，木の根等で滑り易い為，慎重に下る。11:15~20高度470m尾根上にて小休止。12:02登山口に下山。下山していた他の会は温泉に出発。12:10アワビの湯へ出発。12:15~55温泉入浴。入浴料450円。13:25現地解散で函館へ出発。15:45函館着。

　熊石山歩会で刈払いが出来ない状況から３年が経過し，コースの状況の確認を含めた研修会でした。残念ですが南尾根920m付近からは，猛烈な根曲がりで道は無い状況です。今まで登れた事を感謝し，約２０年の間に冷水岳を気楽に登れた事に感謝したいと思います。あわせて熊石山歩会で，刈払い整備に努めて頂いたメンバーの皆様に感謝する次第です。（ＮＧ記）

出会った花々

徳舜瞥山～ホロホロ山 旧鉱山コース ２０１３年６月８～９日

　　徳舜瞥山～ホロホロ山　　
　　　　　　　　　　　　　　　　旧鉱山コース　　２０１３年６月８日～９日


メンバー　５名

６月８日　晴
　14:00亀田支所出発。14:15~25七飯町役場で１名合流し，車1台に荷物を載せ替える。17:50徳舜瞥山登山口キャンプ場着。18:00テント設営。18:30夕食。21:00まで飲み食べながら歓談し過ごす。天気が良く日が長いので，20:00を過ぎても山々が見える程明るい。21:10就寝。

６月９日　晴
　　3:50起床。4:20朝食。テントは乾燥の為張ったままで4:50出発。5:00舗装された鉱山跡地前の680m駐車場着。徳舜瞥山は青空の中に輝いて見える。5:10出発。歩いて直ぐ鉱山跡を通過し道を進むと直ぐに，小川のように水が流れる登山道を進む。6:23沢を飛び石で右岸に渡りﾄﾄﾞﾏﾂ樹林帯を登る。ﾌｲﾘﾐﾔﾏｽﾐﾚ，ﾐﾔﾏｽﾐﾚ，ﾋﾒｲﾁｹﾞ，ｵｵﾊﾞﾅﾉｴﾝﾚｲｿｳがわずかに咲いている。登るにつれｴｿﾞﾏﾂ,ﾄﾄﾞﾏﾂ樹林帯となり緩やかに高度を上げる。

　　7:33~38丸太１本の橋を渡り，水場810m付近小休止。ここからはジグを切りゴロ石のトラバースをして樹林帯を登る。ﾑﾗｻｷﾔｼｵﾂﾂｼﾞも数本花を付けている。東に向かいジグを切ったりしながら高度を上げる。

　　6:04尾根上の旧道分岐七合目970m着。東には徳舜瞥山が大きく見える。付近にはｺﾖｳﾗｸﾂﾂｼﾞが咲いている。ここからはﾀﾞｹｶﾝﾊﾞ等樹林帯と根曲がり刈分けの，尾根上の道幅2m程のゴロ岩と泥の道を登る。残雪も現れ始めるが僅か問題無い。1020m付近からはジグザグを切りながら高度を上げる。道脇にはｴﾝﾚｲｿｳ，ﾐﾂﾊﾞｵｳﾚﾝ等が咲き始めている。高度を上げるにつれﾀﾞｹｶﾝﾊﾞ，ﾅﾅｶﾏﾄﾞ等の樹高は低くなってくる。西には沢筋に残雪の有る羊蹄山が眺望出来るようになる。

　　6:46~52八合目見晴台1050mにて小休止。更に登るとﾊｲﾏﾂ帯となり眺望は益々良くなる。ジグザグを３回切りながらﾐﾈｻﾞｸﾗ，ﾉｺﾞｳｲﾁｺﾞ，ｴｿﾞｲﾁｹﾞ等の咲く道を登る。
　　7:15徳舜瞥山頂上着。南側岩場付近にはﾐﾔﾏｱｽﾞﾏｷﾞｸ，ﾐﾔﾏｷﾝﾊﾞｲ，ｲﾜｷﾝﾊﾞｲ等は数多く咲き，ﾊｸｻﾝﾁﾄﾞﾘは１輪，北の笹の脇にはﾐﾔﾏｵﾀﾞﾏｷが蕾を付けている。青空の眺望は素晴らしくニセコ山系，羊蹄山，札幌近郊の山々が見渡せる。５月４日に登った西尾根を覗いてみる。行動食を取り，花々の写真を撮りながらのんびりと休憩する。

　　7:35ホロホロ山へ出発。スレート状の岩の斜面を下り，雪渓に出て笹刈分け道を下る。最低コルは雪渓である。ここからは灌木帯の緩やかな登りでホロホロ山を見ながら登る。

　　道脇にはｼﾗﾈｱｵｲ，ｼｮｳｼﾞｮｳﾊﾞｶﾏ，ﾋﾒｺﾞﾖｳｲﾁｺﾞ，ｵｵｶﾒﾉｷ，ｷﾊﾞﾅｼｬｸﾅｹﾞ，ｺﾖｳﾗｸﾂﾂｼﾞの咲く道を登る。急登を登ると岩場が出て来て灌木につかまりながら登る。岩場にはｺﾒﾊﾞﾂｶﾞｻﾞｸﾗが咲いている。
　　8:20岩場を越えてホロホロ山頂上着。周辺には花は無いが，支笏湖，恵庭岳，風不死岳，樽前山，白老市街地，苫小牧市街地。空沼岳，札幌岳，無意根山，羊蹄山，ニセコ連山等が眺望出来る。眺望を楽しみながら行動食を取りのんびり休憩する。

　8:47下山開始。徳舜瞥山の勇姿を見ながら岩場を下る。
　

　　更に来るときに見落とした花々のﾂﾊﾞﾒﾉｵﾓﾄ，ｻﾝｶﾖｳ，ﾊｸｻﾝﾁﾄﾞﾘ，ﾐﾔﾏﾀﾞｲｺﾝｿｳ，ﾁﾝｸﾞﾂﾏの写真を撮りながら戻る。
9:18~25雪渓の1260mで小休止。

　　9:35徳舜瞥岳への急登を登り頂上に戻る。またここでも花々を眺め写真を撮り休憩する。
　

　　9:50下山開始。大勢の登山者と挨拶を交わしながら下山を続ける。10:35~47七合目旧道分岐にて小休止。旧道は大分前から下山禁止でテープが張られている。11:07~14六合目水場にて小休止。11:35登山口駐車場に下山。11:45出発。11:50~12:00キャンプ場にてテント撤収。
　　12:20久保内町民センター温泉着。13:00まで入浴し，休憩室で昼食を取る。13:40函館へ出発。16:40七飯町役場駐車場にて解散。
　　好天に恵まれ雲一つ無い青空の中の山行となりました。日当たりの良い稜線では初夏の花々が咲き始めておりました。のんびりと休憩しながら往復６時間３０分で，二つのピークを楽しめた山行となりました。　　　　　　　　　　　　(ＮＧ記）

出会った花々