庄 司 山(南尾根コース)12月11日 曇りのち晴れ
メンバー 8名
7:30亀田支所で集合し、車2台で七飯へ向かう。市内では久しぶりに積雪(5cm弱)の朝となり、山でのラッセルを期待しての出発となる。今回は高速へは入らないが,速度規制50kmの表示が見えた。高速側道の下蒜沢橋を目印に5番のトンネルへ右折し,山側へ進む。積雪は徐々に増していて10cm程になり,冬の景色が広がってくる。
大和静観園でNSさんと合流。今日はまだ先行者はなく,新雪にタイヤ跡を描きながら車3台で更に進む。8:00堆肥場の木立付近に駐車する。見渡す限りの雪の景色に自然とテンションが上がる。
8:10準備を整えて出発をする。積雪はわずかでつぼ足でのスタートだが、足元は長靴,軽登山靴と,ワカン・スノーシューを携行する者とそれぞれの経験で装備をし,山行を楽しむ。北側から雪雲が迫りみるみるうちに白一色に包まれながら,フカフカの雪道を歩き出す。
広場を過ぎ,右手に蒜沢川の流れ沿いに行くと8:30第二砂防ダムが見えてくる。ラッセルを交替しながら1km程進むと左作業道への分岐にでる。さらに沢側へ行くと,前方の木々の間から第一砂防ダムが城壁のように見えてくる。雪雲は去り,空は晴れてきた。板と鉄格子を組み合わせた所々スカスカの橋を渡り,登りきると8:50登山届ボックスに到着する。登山届に記入し,10分程休憩する。
9:00出発。雪は深いところもあり,ラッセルらしくなってくる。緩い登り道となり,晴れ間から野鳥(シジュウカラなど「ツツピーッ」)のさえずりが聞こえてくる。
しばらく進むと視界が開け,右手中ノ沢からの登山コースより,数名の踏み跡が山道へ続いている。中ノ沢コースは赤布で目印が付いており,利用し易いようだ。ラッセルは先行され,やや悔しい思いをしながらいよいよ350mからの登りへ入る。
登り口につる植物のからまる木があり,シジュウカラの集い場となっていた。樹木にゴジュウカラらしき姿を見つけ,「黄茶色のおじさんっぽいのがゴジュウカラ」とTさんから教わる。再び雪が降り出してくるが,今日の気温は‐1℃程で樹林の中は無風で,活動していると身体は常に温かく,汗をかかないように上着で調節する。
9:20南尾根西側の480m付近で小休止。雪道の中に岩が目立ち始める。9:45高度 500m付近の南尾根にでる。曇り空の中,庄司山山頂部が見えてくる。遠く西側に風の鳴る音を聞きながら,薄日を受け樹林の中を登る。550m付近から最後の登りを詰めて,9:55庄司山山頂に到着する。
山頂には鳥居があり,奥の祠に鉄製のわらじと,キセルが奉納されている。先行していた登山者5名と挨拶を交わし,鳥居前で記念撮影をする。曇り空から次第に青空が広がり,風もなく穏やかな山頂でのんびり休憩とおやつバイキングを楽しむ。欠かせない山頂ご褒美のパインで〆める。
10:20 6名はストックだけを持ち,さらに北の奥の大岩の祠へ向かう。北へ向かう樹林の中積雪は15cm程あり,西北からの風が身体を冷やすが,留守の2名にザックを預けたおかげで身軽に歩くことができる。10:30大岩が見え,ふたつの祠に辿りつく。様々な植物の根に覆われた岩肌にツララが数本下がっている。岩のおかげで風は遮られ呼吸を整え2名の待つ山頂へ戻る。
10:50再び陽のあたる庄司山山頂へ到着する。全員で下山する。雪でまぶしいほどの冬晴れの空に函館の山と海,街などが一望でき下山が惜しいほどである。
足元の雪はだいぶしぼみ踏み固まっていたが,下り始めは斜度が急なため滑り易く,注意しながら下り,ジグザグを戻りながら11:20シジュウカラの集う木のポイントに下山する。中ノ沢コースの分岐を通過し,11:30登山届のボックスに到着。
しばし休憩し,再び下山を開始する。第一砂防ダム下の橋を渡り,Tさんがカワガラスを発見する。人の気配を感じすぐに逃げてしまったらしい。動物の発見は先頭を歩く者への楽しさでもあるようだ。朝に積もっていた雪は溶けているところもあり,沢水の流れる道を歩きながら行くところもある。木立の切れているところにでると駐車地点が見えてくる。そこまでの雪原の中をそれぞれ好きなように歩いて,本日の山行を充分に楽しむ。12:05駐車地に下山し解散。