メンバー 4名
10月8日(晴)
13時七飯町役場集合出発。途中洞爺湖駅で休憩し中山峠では羊蹄山と夕日の絶好のシャッターチャンスに恵まれる。中山峠から国道230号線を定山渓に向かって行くと右手に熊牧場,左手に「無意根山登山口」の立派な看板がある。人家が2件ありすぐゲート(標高380m付近)がある。
車が一台すでに泊まっている。17時ゲート側にテント設営。18時 持ち寄りのおかずでお酒を飲みながら夕食。久ぶりに合ったKさんに「放浪の旅2ヶ月間」の話を聞きながら過ごす。満天の星空と月夜である。川の音がゴーゴー聞こえる中20時就寝。
10月9日(快晴)
5時30分起床。6時朝食。テントは夜露で濡れているが,札幌近郊の人気のある山なので撤収する。出発前にゲートを確認すると,ゲートの鍵はかかっていない。車で行くか悩んだがリーダーの判断でここから歩くことに決定する。先行に1名,後方から2名の登山者がいる。
6時55分晴天の中出発。約5.5Kの林道歩きである。トドマツ林道はS字カーブで上りになっている。7時20分途中に紅葉の綺麗な宝来沼(標高510m付近)が有るが笹刈りがされていない。道南と違い紅葉は,今が見ごろなのでちょっと残念である。
7時55分第二ゲート(標高650m付近)。ここのゲートは開放されている。途中熊の糞を一箇所ある。林道はまだまだ続く。
8時25分宝来小屋(標高800m付近)に到着。登山名簿に記入。ここから登山開始である。林道にお別れして宝来小屋の左手の山道に入る。針葉樹を縫って進み急登を登りきるとアカエゾマツが目立ってくる。
9時15分小川の橋を渡り9時25分大蛇ヶ原。花はすでに終わっている。ウルシ,ナナカマド,カエデの紅葉が目立つ。大蛇ヶ原には大蛇の様な川?水がある。そこに木道がついている。シマリス発見もシャッターチャンスをのがす。
9時40分無意根尻小屋。小屋の屋根を見ると女性がロープ(命綱)をしながら屋根のペンキを塗っている。始めは訓練かと思ったがソウではない。小屋の中には数名の学生がいる。休憩していると学生が冷たい水を持ってきてくれる。最高に美味しい水を有難く頂く。感謝,感謝である。4年に一回の小屋修復を行うために,三連休を小屋で十五~六名の学生が過ごすようである。
9時50分この山最高の難所(北壁)の急登・フイックスロープが数箇所あるはずが・・・?
無い!。りっぱな木の梯子がついている。9時50分第一急な梯子。10時5分第二の急な梯子をジグザクに慎重に登ると,背丈以上のチシマザサにでる(テラス)。
目の前には無意根山のダラ~とした山頂が見えてくる。やや急な登りを足元に注意しながら進んで行くと,11時5分元山分岐。振り返ると真っ赤(無意根尻小屋の塗りたてペンキ)な屋根が見える。
足元が石ころや泥で滑りやすい状態になっている。笹からハイマツそして,低いダテカンバのトンネルの中をだらだら行く。11時25分左に慰霊碑さらに進んで行くと11時27分 左に祠があり寄り道して眺望を楽しむ(標高1464m)。
11時35分三角点の有る,無意根山(標高1460.2m)のガレ場の山頂に着く。
山頂には7~8人が秋山を楽しんでいる。最初にデ~ンとした羊蹄山が眼に入り羊蹄山の左に中岳その奥に尻別岳。さらに左から札幌岳 空沼岳。後方には定山渓天狗岳の荒々しい姿が,その奥に手稲山のアンテナが見える。360度の眺望である。素晴らしい山並みである。
山頂は風が少し強いが,日も照っていて暖かい。昼食をとり記念撮影などして過す。
12時10分下山。祠や慰霊碑を,ダテカンバの奇木を見ながら元山分岐をすぎ,12時50分テラス。13時15分第2梯子。13時35分無意根尻小屋。行きでは気がつかなかったが,学生がリュックに薪を運んでいて「46kだ」などと話している。宝来小屋までは業者の人が運び,そこからは学生が運んでいるようだ。これも訓練か?それにしても凄い!。行きも帰りも賑やかな学生の楽しそうな姿が好印象だ。
14時 大蛇ヶ原。14時40分宝来小屋(登山口)。ここからが、長い下りとなる。いけどもいけどもカーブが続く。15時5分第二ゲート。ここでシャンシャンと鈴の音が私たちを抜いて行く。学生さんが走って下山している。その時である。Mさんは、「走れ~」と大きな声で叫んだので思わず走ってしまうが数mで足は止まってしまう。凄いパワーでMさんは,私たちを抜いて行く。
15時50分駐車場。16時出発。16時50分ルスツ温泉(入浴料200円)。17時55分すでに真っ暗になっている中、ルスツ温泉出発。20時50分七飯町役場到着解散。
H19年9月28日より土砂崩落のため,通行止めとなっていた無意根山歩道の薄別コースは迂回路の作設が終了し,H22年8月23日に通行止めが解除なった。山道は湿地になっている所は,梯子や木道で補修されていて大変有難かった。
さすが札幌近郊の山だけあって登山者が多かった。登りも下りも何パーティに合ったのか確認できなかった。山麓は紅葉していたが山頂はすでにおわっていた。山頂からも湿原が見え花も素晴らしいようなので次回は花の時季にまた来て見たい。
若い学生さんのパワーを頂ました。