三森山 南東尾根コース 2014年3月23日

　三　森　山　 鉱山跡から南西尾根コース
 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ３月２３日


メンバー　７名

３月２３日 曇後晴
　　6:20根崎ﾗｸﾞﾋﾞｰ場出発。今回は鎌倉からＳＭさんが参加している。6:40大船松倉林道の水道局取水施設入口の除雪終点回転広場着。天気予報は高気圧の張り出しにより，荒天の予報はないが，現状は曇りである。
　　7:00スキー４名，ツボ足１名，ｽﾉｰｼｭｰ２名で，大船松倉林道を出発。7:09矢別ﾀﾞﾑへ続く林道に右折する。金曜日の降雪は寒気で凍っており，ｽｷｰではほとんど埋まらないが，ツボ足では多少埋まる。緩やかな登りのｼﾞｸﾞｻﾞｸﾞを繰り返し高度250mまで登る。林道脇はﾄﾄﾞﾏﾂ，杉植林帯である。のんびりと三森山南面の岩沢，583m峰を眺望しながら進む。

　　8:06~15林道の300mで小休止。遅れていたＳＭさん，ＳＭさんから先に行ってくれとの連絡がある。林道の最高点370mからは緩やかに下り多少登り返す。
　　8:55~9:20上女岳沢の鉱山跡入口で小休止し行動食を取る。ＯＫさん後続と行動するとの事で待つ事となる。

　　天気は時々曇り小雪と，まだ安定しない。２名はスキーをデポし，１名は引いて登る事になる。
　　上女岳沢右岸をﾜｶﾝでﾗｯｾﾙしながら進む。左手の小沢２本を通過し，途中右岸にｺﾝｸﾘｰﾄ構造物が有る。
　　9:38平坦地に出て右岸ｵﾝｺの木の裏から尾根に取付く。ﾌﾞﾅ等疎林帯の尾根を登る。多少急な登り越えると緩やかな斜面となる。更に多少急な登りを越える東に沢を見て登る。

　　10:10~12古い林道550ｍに出る。ここからは傾斜の緩いﾌﾞﾅ，ﾀﾞｹｶﾝﾊﾞの疎林帯のﾗｯｾﾙで登る。10:28林道600mに出る。横断し多少急な尾根に取付くが直ぐに傾斜は緩む。10:38林道650mに出る。ここも横断しﾗｯｾﾙしながら尾根を登る。

　　10:45林道700mに出る。西側100m程先には夏道登山道の看板が確認出来る。ここからは急登の太いﾀﾞｹｶﾝﾊﾞ樹林帯を登る。新雪30cmの下は固雪で雪崩れの危険が有り，極力樹林帯の中を直登する。

　　11:05~10頂上稜線に張り出した雪庇の下790m小休止。雪庇の弱点を探し結局ﾀﾞｹｶﾝﾊﾞの樹木の有る箇所を登る事にする。　　

　　11:13樹木から足場を２箇所作り800m稜線に出る。多少西風が吹く，緩やかな稜線の小さなコブを上り下りし，最後は40m程雪面を登る。

　　11:30三森山頂上842m着。西には蝦夷松山，雁皮山が眺望出来る。袴腰岳は樹木がじゃまで見えにくい。函館市街地，函館山，大千軒連山は遠くに霞んで見える。恵山，海向山はガスの中で，古部丸山はいまいちはっきりしない。風は弱く，陽が出て暖かく水分補給，写真撮影で過ごす。

　　11:40下山開始。稜線を戻り11:50~53雪庇を慎重に下る。11:55~12:10下の790mで休憩し，行動食，水分補給をしながら歓談する。

　　下りは雪崩を警戒し登りのﾄﾚｰｽを下る。脇からは湿雪がロールとなり落ちていく。12:17林道700mを通過。ﾄﾚｰｽを辿りどんどん下る。12:53鉱山跡尾根取付き通過。右岸の沢沿いﾄﾚｰｽを下る。　　　
　　13:02~15ｽｷｰﾃﾞﾎﾟ地380mにて小休止。　ここから林道の370mまでｼｰﾙ着用で登る。
　　13:35~40林道370mでｼｰﾙを外す。快適とは言えないが湿雪となった林道を滑り下る。時には多少の登りもある。14:15登山口に下山。林道往復となった３名と合流。14:30現地にて解散。

　　天気に恵まれ気楽な山行となりました。頂上まで林道歩き２時間，登山２時間３０分，往復７時間３０分の行動でした。それなりに体力が必要な山で，林道歩きには気力が求められます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ＮＧ記）

古部丸山 絵紙山コース 2014年3月16日

　古　部　丸　山　絵紙山コース　2014年3月16日


メンバー　８名

３月１６日　曇


　　7:00根崎ﾗｸﾞﾋﾞｰ場出発。南茅部絵紙山町からの林道に入り，除雪終点高度145mまで入る。8:00車回転場に駐車。天気予報では雪であるが，曇りであり周辺の山々はガスの中である。

　　8:15矢尻川右股沿いの林道をｽｷｰ３名，ﾜｶﾝ，ｽﾉｰｼｭｰ５名で出発。両側には杉植林帯で所々ﾄﾄﾞﾏﾂも有る林道を，ｽｷｰ組が新雪20cm程をﾗｯｾﾙして進む。8:35高度210mから林道をｼｮｰﾄｶｯﾄする。8:43林道の240mに出る。ここからも林道をﾗｯｾﾙで進む。
　　9:05林道の283m地点着。橋を渡りコブ451mへの尾根に取付くか，コブ596mへの南東尾根に取付くか協議する。結局距離的に短いコブ596mへの南東尾根に取付く事にする。ここでｽｷｰ組はﾜｶﾝ着用する。

　　9:25出発。右股沢右岸を進み，直ぐの二股の左沢を渡渉(水流は少なく歩いて渡る)し，300mから中央の尾根に取り付く。取付きは細く急な尾根であるが，直ぐに傾斜は緩くなり，ブナ樹林帯の尾根をﾗｯｾﾙしながら登る。新雪20cm程の下は，固雪で意外に潜らない。次第に傾斜は増しﾌﾞﾅ樹林帯を一歩一歩登る。400m付近からは幅5m程の樹木の無い，直線帯状の右側を登る。急登で新雪も有り，雪崩を避けてブナ樹林帯を登る。

　　10:03~15高度470mにて小休止。ここからも急登は続き500mを越えるとｻﾗｻﾄﾞｳﾀﾝﾂﾂｼﾞ樹林帯の登りとなる。更に登ると灌木帯となりガスの中を登る。

　　10:40~45コブ596m小休止。先に見える白いコブが596mと，ここが596mと意見が分かれる。GPSでは596mの少し手前である。西へ5m程緩やかに下り，樹木の少ない斜面を登り返す。10:53コブ596m着。結果はGPS通りであった。

　　ここからは西のコル570mを目指し薄いガスの中を下る。南に雪庇が出ており，北の樹林帯脇を下る。ガスの為古部丸山の頂上は見えない。

　　コルから頂上への斜面は樹木が少なく，新雪の為雪崩を警戒し，北側の樹林帯近くを登る。登るにつれ樹木は少なくなり，雪の斜面の登りとなる。多少湿った新雪10cm程の下の固い雪面とは，多少なじんでいると様に思われ直登する。

　　11:20~25全員古部丸山頂上691m着。頂上には樹木は無く，一等三角点の木製標柱が15cm程出ている。薄いガスだが，回りの眺望は全く無い。多少風は有るが，気温は４℃で意外に暖かい。休憩しながら行動食を取るが，寒くなり長く休んでいられない。

　　11:37記念写真を撮り下山開始。登りのﾄﾚｰｽを辿りどんどんと下る。11:53コル570mを通過。12:00コブ596m着。多少陽が出てきて暖かいので，ここでのんびり休憩し水分補給，行動食を取る。ガスが切れ古部丸山が，一瞬姿を現すが写真は撮れなかった。　　

　　12:20下山開始。ガスは晴れ南の登った尾根は良く見える。来た林道を見ながらｻﾗｻﾄﾞｳﾀﾝﾂﾂｼﾞ樹林帯を下り，さらにﾌﾞﾅ樹林帯をどんどん下る。

　　12:50~57全員林道に下山。13:10登山口へ出発。ｽｷｰ組はｽｷｰ着用で下る。13:35~40全員駐車地点に下山。
　　13:55恵山温泉恵風へ出発。14:10恵風着。14:15~14:55温泉入浴。入浴料400円。入浴後休憩室で休憩し15:25函館へ出発。16:35根崎ﾗｸﾞﾋﾞｰ場解散。
　　往復約５時間３０分の行動でした。林道の除雪は最終人家より少し先まで有り，多少時間が節約できました。コースはコブ596mの南東尾根を登りましたが，傾斜は多少有りますが，最短コースと思われます。尾根に取付き高みを目指し登り続けると，コブ596mに出るので登り易いコースと思われます。しかし500m以上はﾂﾂｼﾞ等灌木疎林帯であり，ガス吹雪等荒天時には，標識布設置等注意が必要な山と思います。　　　　　　　　（ＮＧ記）

　

蝦夷松山 函館岳連冬山研修会(笹流れ鉱泉コース) 2014年3月9日

蝦夷松山  函館岳連冬山研修会
　　　　（笹流れ鉱泉コース）　2014年3月9日

参加者　函館山岳会４名，函館山の会 ８名， 総計１２名


３月９日　曇時々雪
　　6:55亀田支所出発。7:10陣川町こぶし座前着。7:30頃までに参加者全員集合。7:45出発。昨日までに降った新雪20cmが有り，ﾜｶﾝ，ｽﾉｰｼｭｰを付けてﾗｯｾﾙしながらの登山となる。天気予報では午後から雪である。7:55東照宮からの道との十字路に出て右折する。笹流れ鉱泉まで有る，両サイドの石仏を見ながら，古いﾄﾚｰｽ跡をﾗｯｾﾙして進む。
　　8:05笹流れ鉱泉の高野山真言宗神山教会礼拝所分岐通過。直ぐの二股を右に入る。緩やかな登りの道状を登り進むとﾄﾄﾞﾏﾂ樹林帯の急登となる。20mも登り樹林帯のﾄﾗﾊﾞｰｽ道を進む。
　　次第に下りとなり8:25小沢渡渉点320mを通過する。

　　8:28~35少し登った330mにて小休止。ここからは新雪は深くなり，消えかけたﾄﾚｰｽ跡を確認しながらのﾗｯｾﾙを続ける。傾斜の緩い雑木林帯，ﾄﾄﾞﾏﾂ帯等の中を黙々と進む。所々のﾋﾟﾝｸﾃｰﾌﾟ等を標識が有りｺｰｽを確認する。440m付近から傾斜が増したﾄﾄﾞﾏﾂ帯を登る。

　　9:10~25ゴルフ場からの作業道490mにて小休止。天気は曇りで時々薄日も差す状況である。ここからもﾄﾄﾞﾏﾂ帯のﾗｯｾﾙを続け，9:40蝦夷松山何との樹木の少ない525mに出る。ここから見える蝦夷松山頂上は，南のコブの奥のﾋﾟｰｸである。南のコブが頂上らしく見え，西への岩稜も良く見える。

　　600m付近まで蝦夷松山を目指しﾀﾞｹｶﾝﾊﾞ樹林帯のﾗｯｾﾙを続け，次第に西側へﾄﾗﾊﾞｰｽしながら進む。

　　10:00蝦夷松山頂上が右手後に見える620m付近から，右の稜線へ直登気味に登る。ほぼ夏の花の道ｺｰｽの上部である。ｽﾉｰｼｭｰでは多少きつい登りである。

　　10:13稜線660mに出る。南に岩コブが有り，ﾀﾞｹｶﾝﾊﾞ灌木稜線を東に出ている雪庇に注意しながら進む。岩コブは東側を巻き，さらに先の岩を西から巻いて進む。東側を覗くと切れ落ちているので，雪庇には十分注意が必要である。
　　10:20蝦夷松山頂上675m着。標識は雪に埋もれており掘り出す。10:22までには全員頂上着。曇り空で風は弱いが，小雪が舞い始めている。

　　10:26全員で記念写真を撮り早々に下山開始。稜線は登りのｺｰｽを慎重に通過し，ﾀﾞｹｶﾝﾊﾞ帯を下る。10:43~55高度620mにて行動食，水分補給で休憩。

　　11:10~15作業道490mで小休止。後は登りのﾄﾚｰｽ通りに黙々と下る。山の会のﾒﾝﾊﾞｰはどんどん先に下っていく。我々４名はのんびりと下る。小沢手前で私は足が吊り５分程小休止。直ぐに吊らなくなりﾄﾚｰｽを辿り黙々と下る。
　　12:10登山口こぶし座前に下山。12:18現地にて山の会と解散。12:30亀田支所にて解散。
　　冬山研修会は毎年近郊の山々で実施されております。懇親登山会となっているのも現実です。函館地区山岳連盟では，夏山研修会，冬山研修会，交流登山会，年３回の登山を実施してますが，参加団体が２～３団体です。他に遭難対策協議会の遭難救助訓練も年１回実施して，会員同士の交流が行われております。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ＮＧ記）　　

遭難対策協議会横津岳冬山救助訓練（ﾈｲﾊﾟﾙﾓﾘ，横津岳） 2014年3月1~2日

　　　遭難対策協議会横津岳冬山遭難救助訓練

　 ネイパルモリ，横津岳北尾根 ３月１日～２日

参加者 函館山岳会６名，函館山の会３名，今金山岳会６名，函館ＭＣＣ１名，渡島西部山岳連盟１名，道警救助隊４名総計２１名　

３月１日　晴
　　14:00亀田支所出発。14:40ﾈｲｵｱﾙﾓﾘ青少年研修施設着。15:40入口前広場にて開会式。15:45~16:15中庭にてｽﾉｰﾓｰﾋﾞﾙによる簡易ｽﾉｰﾎﾞｰﾄ使用による搬送ﾃﾞﾓ訓練。16:20~17:20室内講堂で簡易ｽﾉｰﾎﾞｰﾄ組立訓練，搬送訓練，ロープ結束訓練，滑車，制動機使用による吊り上げ訓練ﾃﾞﾓを実施する。

　　17:30~18:00食堂にて夕食。ｴﾋﾞﾌﾗｲ，ﾁｷﾝ照り焼き，ｺﾝﾆｬｸたらこ和え等の夕食である。18:10部屋に戻るとすでに参加者有志は，懇親会を始めている。計画では食堂にて20:00~22:00の懇親会で有るが，酒飲みは待てなかったのある。顔なじみの参加山岳会，道警救助隊員と登山活動，救助活動等について飲み語り合う。22:00一応解散。山岳会３名はすぐ就寝。他の参加者は24:00頃まで飲んでいたとの事。

３月２日　晴後一時曇
　　6:00起床。7:30朝食。ﾊﾞｲｷﾝｸﾞの朝食でおかずも多くﾋﾞｼﾞﾈｽﾎﾃﾙ並の内容である。8:35出発。
9:00七飯ｽﾉｰﾊﾟｰｸｽｷｰ場着。9:10ｺﾞﾝﾄﾞﾗ乗車。9:30ｺﾞﾝﾄﾞﾗ頂上駅着。

　　9:45２班編制で出発。9:55ﾘﾌﾄ終点先から横津岳北尾根樹林帯に入る。幅50ｍ間隔で２班編制で遭難者捜索訓練をしながら，締まった新雪をﾗｯｾﾙで登る。1cm程の新雪はﾗｯｾﾙの苦労は無い。天気晴の良い気象状況の中，樹氷の付いたﾌﾞﾅ等の樹林帯を登る。
　　1035mへの登りは傾斜がきつく，ｽｷｰでは大きくｼﾞｸﾞを切り登る。10:15ｺﾌﾞ1035mを通過。ここからは横津岳頂上ﾄﾞｰﾑ等の眺望が良い。

　　10:20~30ｺﾙ1029mで小休止。青空の中に氷の付いた横津岳頂上ﾄﾞｰﾑ等が眺望出来る。多少樹高が低くなった樹林帯を登る。
　　10:50高度1050m付近の平坦地に出る。ここからは樹木は無くなり吹きさらしの平坦地を進む。横津岳北のｱﾝﾃﾅ基地を目指し登る。
　　訓練実施の場所を探しながら1100m付近まで登り，傾斜の有る1080mまで下りここを訓練地をする。
　　10:55~11:00まで全員集合。風は弱く晴の天気の中，早々訓練を開始する。簡易ｽﾉｰﾎﾞｰﾄを組立後，つなぎ箇所をｼｭﾘﾝｹﾞで補強するのが重要である。仮想遭難者を収容し搬送訓練を行う。ｽﾉｰﾎﾞｰﾄを引き斜面を登るのは，６名でも厳しいのを実感する。

　　
　　その後雪崩れ埋没者の，ｿﾞﾝﾃﾞ棒による捜索訓練である。横一列に10人程が並び3箇所ずつｿﾞﾝﾃﾞ棒を刺し込み捜索する。ザックと地面との感触の違いを実感する。
　　次はﾋﾞｰｺﾝ使用での雪崩れ埋没者発見捜索訓練である。埋設したﾋﾞｰｺﾝを新旧のﾋﾞｰｺﾝで捜索するが，使い慣れていないと，なかなか発見できず時間がかかるのも現実と実感する。
　　最後は急斜面を利用しての仮想遭難者を乗せた，簡易ｽﾉｰﾎﾞｰﾄを滑車，制動機使用による，吊り下げ，吊り上げ訓練となる。吊り上げのｱﾝｶｰはｽｷｰを70~80cm程埋設し，ｼｭﾘﾝｹﾞを使用し作成する。実際に人間を乗せているので，簡易ｽﾉｰﾎﾞｰﾄの確保を二箇所取り，安全を図り実施する。急斜面での吊り下げは４名でﾊﾞﾗﾝｽを取る。吊り上げは５名ではなかなか多少力不足で，7~8名は必要と実感する。

　　12:20~40支給されたおにぎり等で昼食を取る。12:40下山開始。多少曇りの中登りのﾄﾚｰｽ通りに下る。ｽｷｰ組は個人の力量によりｺｰｽを判断して下る。

　　13:30~43ｽｷｰ場ﾘﾌﾄ降り場で休憩。ｽﾉｰｼｭｳｰ等の組はｺﾞﾝﾄﾞﾗにで下る。ｽｷｰ組は各山岳会毎に確認しながらｹﾞﾚﾝﾃﾞを滑走して下る。ｱｲｽﾊﾞｰﾝの所は苦労しながら滑る。
　　14:40までに全員ゴンドラ乗り場に下山する。14:42閉会式後現地解散。14:45出発。15:30亀田支所解散。
　　２年に一度の冬山遭難救助訓練ですが，遭難事故を起こさない事が重要です。不幸にして事故が発生した時には，いかに冷静に持っている装備，技術を活用し，対応出来るかが重要です。また直ぐにヘリによる救助依頼の発信も，念頭に入れて置きたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ＮＧ記）