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函館山岳会の歩み

函館山岳会活動の歩み

函館山岳会は,昭和25年4月に個人37名,社会人団体,高校山岳部等が参加創立されて,令和2年11月で創立70周年を迎えております。

この間において会員個々の努力により,その成果として積雪期では道南の狩場山山系,遊楽部山系,大千軒岳山系,道内のニセコ山系,羊蹄山,大雪山系,十勝山系,夕張山系,日高山系,さらに本州北アルプス,八ケ岳山系,夏期では沢登りを中心とした道南の山々,大雪山系,夕張山系,日高山系等に足跡を残しております。

海外登山では昭和52年インド,タルコット峰登山隊への参加(登頂),昭和53年函館インド,ホワイトセール峰登山隊への参加(敗退),昭和54年ネパール,パルチャモ峰(敗退),昭和63年中華民国,玉山(登頂),平成7年,19年マレーシア,キナバル峰(2回登頂),平成8年タンザニア,キリマンジェロ峰(登頂)に足跡を残しております。

海外トレッキングでは昭和50年,54年ネパール,ゴーキョピーク(2回),昭和59年アンナプルナ内院,平成14年アンナプルナ山群北部,昭和49年,平成9年ランタン渓谷(2回),平成19年中国四川省,四姑娘山山麓,平成21年中国雲南省玉龍雪山山麓,梅里雪山山麓,老君山山麓が行われております。

しかし,今日までの過程には,昭和49年4月前千軒岳行方不明事故(ヘリコプターによる救助),昭和54年7月メップ岳目名沢滑落事故(ヘリコプターによる救助),死亡事故となった昭和63年11月大千軒岳での病気死亡事故が発生し,数回の山行方針の見直しを行っております。

山岳会の基本方針は,会としての目標は掲げず,会員個々の意欲と努力により,会全体のレベルアップが図られるものと考えており,月2回の全会員レベルに適合した月例山行と,メンバーのレベルによる会員山行を行っております。現在の会員は9名ですが,会員の高齢化の進行,若手会員の減少により,中高年主体の山岳会となっております。

 現在の主な山行は,月2回の月例山行を実施しており,夏期では道南の山々を主体に一般コースからの尾根歩き登山,積雪期では函館近郊の横津山系,木地挽山系等の登山を実施しております。その他,月1回の例会を実施し,山行報告,山行計画の協議等を行っております。過去の事故経験から会員山行の管理は,理事会において審査し承認する事にしております。

 最後になりますが,昭和47年5月より毎月函館山岳会ニュースの発行を続けており,令和2年12月現在において585号となっております。また,このニュースを7~8年ごとにまとめ,函館山岳会報3号,4号,5号,6号,として4冊の会報を発行しております。以前の創刊号,2号を含め6冊の会報を発行しております。今年の5月には会報7号を発行しております。

 春一番の花々を求め,夏の高山植物の観賞,秋の紅葉狩り,厳冬の樹氷の
観賞等,四季の自然を満喫しながら山々を登っております。70年の伝統が有り,地道な山登りを実践している山岳会ですが,共に末永く登山を楽しむ仲間を募集しております。            連絡先:0138-57-6861(野口まで)

2013年7月31日水曜日

音更山,ユニ石狩岳 2013年7月25~28日   その2

   ユニ石狩岳 十勝三股コース 

2013年7月27日  曇一時小雨


  4:00起床。4:30朝食。テントは乾燥の為,張ったままとする。5:13出発。5:20林道を戻りユニ石狩岳登山口駐車場着。登山道は笹が被って状況なので雨具を着用する。

  5:33出発。濡れた笹を掻き分けながら進むが,徐々に笹の被りは少なくなってくる。多少の笹刈払いが行われた状況である。更に昔は道幅3m程の作業道で有ったことが確認出来る様になる。ダケカンバ等広葉樹林帯の中の道を,今日も靴の中がびしょ濡れになり歩く。作業道の傾斜は緩く昔は車も入ってのだろうと想像しながら歩く。


  6:30~40作業道の高度970m付近小休止。同じ様な道を進み,9:50作業道終点となり,北への笹刈分けの登山道に入る。


  樹林帯はトドマツ,エゾマツが混じって来る。傾斜はまだ緩やかで,西へ進む内に沢の音が聞こえ始める。
  7:10小さな小沢を渡ると左右に分かれる道となる。1120m付近の水場と判断する。小沢の水は飲めなくもないが,飲む気はしない。左の道を下ると音に聞こえる沢に下ると思われる。急ぐ事はないので小休止とする。


  7:22出発。ここからは傾斜の増した道をジグザグを切って登る。曇り空の天気は一向に晴れる気配はない。道両側の枝葉からの雨露は腕から腹まで入って,びしょ濡れである。高度が上がるにつれて樹高が低くなってくる。
  8:22高度1440m付近で樹林帯が開けた場所に出る。天気が良ければ眺望が良い所と思われるが,曇り空で何も見えない。行動食,水分を補給し休憩する。ここからはハイマツ,ミヤマハンノキも混じってくる。傾斜は多少緩んで登り易くなり,高山の雰囲気も出てきて,岩混じりの道を登る。更に登ると灌木帯となり十石峠が近いと感じて登る。


  9:00ガスと風の十石峠1576m着。回りの眺望は全く無く南風を避けて小休止。


  9:08ユニ石狩岳へ向け出発。ハイマツ帯の岩ガレの道を下る。


  9:13樹高の高いダケカンバ帯のコル1540m付近を通過しユニ石狩岳への登りとなる。次第に樹高の低いハイマツ帯の登りとなり,南東の風の吹きさらしの中の登りとなる。ガンコウラン,コケモモ,エゾツツジ等の地這い樹木の中の道も有る。岩ガレの広場にはコマクサが多く咲いている。ジグザグを繰り返して高度を上げる。ガスの中,頂上らしき山が見えたが,頂上は更に先である。幸い風は余り強くなく,気温もまだ手袋無しで問題無い状況である。最後は傾斜も緩みハイマツの中の道を登る。
  9:50ユニ石狩岳頂上着。標識の有る平坦な頂上である。風を避けて北西のハイマツには入り休憩する。残念だが周辺の眺望は全く無い。計画通り頂上に来た事に満足する。昨日の様な好天を期待した事が,無理なのかも知れないと実感する。行動食を取り水分補給で休憩する。長く休んでいるとびしょ濡れの体では,寒さを感じてくる。


  10:04記念写真を撮り下山開始。吹きさらしに出ると風は多少強い。エゾツツジが一輪咲いていたので写真に撮る。樹林帯コルを目指し黙々と下る。コルから登り返して10:30十石峠着。ここは風は弱いので10:40まで休憩し,記念写真を撮り下山開始。下山口にはウメバチソウが咲いている。急登の下りは,濡れた笹,根,泥等で滑らないようにと,注意しながら黙々と下る。途中3名の登山者と出会う。花々の写真は,音更山で見なかったものだけを撮りながら下る。
  11:35~50水場1120m付近で小休止。ここからは傾斜が緩んだ道を下るのみである。所々に有る倒木を跨いだり潜ったりして通過する。12:02作業道終点を通過し,笹刈分け道のだらだらの下りを続ける。気が緩んでおり非常に長いと実感して歩く。12:52登山口駐車場に下山。
  13:10テント撤収に出発。13:16~30シュナイダーコース登山口にてテント撤収し,国設糠平温泉キャンプ場へ出発。14:10~30東大雪ネイチャーセンター見物。ここに有る観光案内所で日帰り入浴出来る温泉を紹介してもらう。
  14:33キャンプ場着。14:45テント設営。15:10温泉入浴に出発。15:15~16:00元祖湯本館にて温泉入浴。入浴料500円。16:10キャンプ場に戻る。17:00まで休憩したり,隣のテントの夫婦と話したりして過ごす。また枯れ枝を集めての,たき火を始める。17:30夕食。その後たき火を囲んで酒を飲みながら歓談して過ごす。20:00就寝。

7月28日 曇 糠平温泉キャンプ場~鹿追道の駅~十勝清水~ハーベスト八雲~函館

  5:15~5:45各自起床。6:30~7:00朝食。昨夜の小雨でフライが濡れているので乾燥の為,8:00出発とする。7:30からテント撤収し,最後にフライを撤収。8:00出発。8:03~15東大雪ネイチャーセンターで登山用のパンフレットをもらう。9:10~30鹿追道の駅で休憩。9:50十勝清水インターから高速道路に入る。12:20~13:00有珠山SAで昼食。14:10~15:00ハーベスト八雲でティータイム。16:00七飯町。16:20函館着。

  音更山は小雨の中出発し,稜線から上は晴の良い天気で,夏山を満喫できました。ユニ石狩岳は晴を期待しましたが,ガスの中となり眺望の無い登山でした。天気予報は好ましくない予報の中,計画通り行動出来ましたので,幸運はまだ我々に有ったと思われます。       (NG記)

2013年7月29日月曜日

音更山,ユニ石狩岳 2013年7月25~28日   その1

音更山 シュナイダーコース               
         2013年7月25~26日
メンバー 6名

7月25日 曇り 函館~シュナイダーコース登山口駐車場
  6:50七飯町役場出発。7:10大沼ITから高速道路に入る。11:35十勝清水ITから出る。11:40~12:15いちまるスーパーで買い物と昼食。13:55~14:25糠平温泉街東大雪ネイチャーセンター見物。     15:08音更川21の沢出合シュナイダーコース登山口駐車場着。15:20テント設営。16:00よりテント内で休憩。17:30より夕食。各自持参のおかず等を食べ合いながら,日本酒,ビール,焼酎を飲み歓談して過ごす。今日は移動で疲れたので19:30には就寝。

7月26日 小雨後曇後晴 
  3:50起床。夜半には雨が降ったが起床時には上がっている。4:25各自持参の朝食を取る。5:05霧雨の中雨具を着用し出発。FDさんは体の関係でテントキーパーで残る。


 登山口から登ると直ぐに左手に小さな神社がある。21の沢左岸のトドマツ,エゾマツ樹林帯の笹の被った道を進む。道脇にはミヤマトウバナ,スダヤクシュが咲いて,クルマユリも僅かに咲いている。雨具着用でも昨夜の雨露で,靴の中まで濡れてくる。
  5:4221の沢右股の渡渉点900m付近自然の丸太の橋を渡る。


  右岸を進み5:56足寄山岳会シュナイダーコース標識を通過し,すぐに尾根取付きとなる。
 

  エゾマツ,トドマツ等樹林帯の中をジグザグを切り高度を上げる。尾根の南に回り込み1030m付近で6:10~20小休止。汗と雨露でびしょ濡れの状況である。ここからもジグを切り登る。
 6:30尾根上の1095m付近平坦地に出る。緩やかな笹,ツツジ類の枝の被った尾根上を登る。所々には花の終わりに近いハクサンシャクナゲが咲いている。所々岩も有り尾根の狭い箇所も有る道を登る。雨露の露払いをしながら,眺望の無い曇り空の尾根道を黙々と登る。
  7:20~30尾根上1370m付近にて小休止。行動直と水分補給をして休憩する。ここからはナナカマド,ツツジ類,カエデ,ダケカンバ等の樹林帯を直線的に登る急登である。泥の足場は滑り,両サイドの樹木の枝を手掛かりに腕力を借りて登る。袖口からは雨露が流れ込み,腹まで入ってくる。
  8:12かくれんぼ岩標識通過。直ぐに7~8mのフィックスロープの有る岩場1530m付近に出る。1人1人慎重に登る。


  次第に樹高は低くなりカエデ,ハイマツ,ミヤマハンノキ,ダケカンバの登りとなる。急登は続くが空は明るくなり北東には稜線が見え始める。
  8:35~47尾根上1630m付近にて小休止。薄日が差すと暖かく感じる中,行動食,水分補給をする。灌木帯の急登を一歩一歩登り,最後は岩の斜面を登る。
  9:15稜線1760mの平坦地に出る。付近にはコマクサが咲き,西には頂上にガスがかかる石狩岳,北には音更山が眺望出来る。  



  予想通りの天気で気温は上がり暖かく,のんびりと休憩する。
9:20全員集合。9:35音更山へ出発。遠くに見える頂上を目指し,ハイマツの中の道を緩やかに下る。小さなコブ1770m,標高点の1776mの西を巻ながら上り下りをして登る。


  ハイマツの無い箇所はガンコウラン,コケモモ,エゾツツジ,マルバシモツケ等の低木の道である。また所々にはリネンソウ,ヨツバシオガマ,チシマフウロウ,ゴゼンタチバナ,ハクサンチドリ,コガネギク,イワブクロが咲き,シラネニンジンは多く咲いている。
  音更山の南尾根の登りにかかり,ハイマツの道を登ると次第に岩の多い道となる。ガレ地にはコマクサが咲き,草地にはチシマギキョウ,リシリオウギ,サマニヨモギ,ミヤマリンドウなどが咲いている。ゴロ石等の道の不明瞭な箇所を登ると頂上は近い。


  10:40音更山頂上着。天気晴となり,西から石狩岳が大きく眺望出来,北西から北にトムラウシ~化雲岳~白雲岳方面の大雪山系は雲がかかっており,頂上稜線はみえない。稜線下の雪渓の多さは確認できる。西には明日行くユニ石狩岳への稜線も眺望出来る。南のニペソツ山は雲の中で見えない。写真を撮り行動食を取りのんびりと休憩する。風は無く暖かく,雨具を脱ぎ乾燥させる。



   11:00記念写真を撮り下山開始。暖かい陽を浴びながら,のんびりと花々の写真を撮りながら登った道を下山する。


  11:55~12:15シュナイダーコース下山口で休憩。ここでも暖かい中のんびり石狩岳等の眺望を楽しむ。


  急な尾根の下りは両サイドの枝を頼りに慎重に下る。途中二組4人の登山者と出会う。13:17~30尾根1400m付近で小休止。ここからは傾斜は多少緩み,花の写真を撮り下る。しかし狭い箇所等が有り慎重に下る。すでに体力勝負となり尾根を黙々と下る。
  13:17~30左岸への渡渉した後900m付近で小休止。笹刈分け道を黙々と歩く。15:15登山口駐車場へ下山。15:35幌加温泉へ出発。16の沢手前の林道途中で小熊と出会うが,直ぐに道脇に逃げてしまう。16:05~30温泉入浴。入浴料500円。17:00幕営地に戻る。17:40夕食。疲れており20:00就寝。    (NG記)

 

2013年7月24日水曜日

大千軒岳で出会った花々 2013年7月21日 

  大千軒岳で出会った花々 2013年7月21日
 












2013年7月22日月曜日

大千軒岳  知内川コース  2013年7月20日~21日

  大 千 軒 岳  知内川コース
            2013年7月20日~21日
7月20日 曇

  15:10亀田中学校出発。16:40登山口奥二股駐車場着。16:50テント設営。17:10夕食。気温は意外に低く,虫も少なく外で焼酎,日本酒を飲みながら歓談して過ごす。21:10就寝。

7月21日 曇後晴

  4:00起床。4:30朝食。5:07出発。整地のされた作業道を進み5:10奥二股沢の吊り橋を渡る。


  直ぐに河床に降りて右岸を進み,砂防ダムを越えて進む。5:16~20右岸高巻き。また河床に降りる。5:30狭戸から右岸の高巻き道を登る。ブナ,ナラ等の広葉樹帯を登り河床から30~40m程の高さをトラバースしたり,小さな上り下りを繰り返す。5:32,5:40,5:43,5:46,5:49と小沢の下り登りを繰り返して進む。花々は品種が少なくエゾアジサイ,オニシモツケ,ヤマブキショマ,が咲いている。5:57高巻きから下り湿地状の道を進む。オオウバユリ,ヤマルリトラノオが僅かに咲いている。
 5:02広河原に出る。今回は知内川の水量が少なく5:05左岸に飛び石で渡渉。


  天気は予報通り曇だが,比較的薄い状況である。5:15まえ休憩し出発。夜露で濡れた左岸の道を進む。河原に出たり樹林帯の中を進む。左岸の岩をヘツリ5:31通称滝ノ沢の合流点を通過。小さな高巻きを繰り返して進み6:42石崎越の沢を通過する。樹林帯を緩やかに上り下りをして6:56,6:59と小沢を通過する。
  7:02十字架の有る,金山番所420m付近に出る。記念写真を撮り行動食,水分補給で休憩。


  山々は相変わらずガスの中である。7:15出発。7:22灯明越の沢にて上流に50m程遡り左手の小さな尾根に取付く。急登を登ると平坦地になり広葉樹樹林帯を歩く。積雪で幹折れしたブナ等を越えて進む。7:33キレット沢合流点に下る。刈分けされた道に従い知内川本流を上る。
 7:38~45尾根取付き500m付近小休止し,今後の急登に備える。   


     フックスの有る急登を登り7:49以前の道の崩壊地に出る。昨年は木藪を直登したが,今年はトラロープと細いひもが張られている。足場が少なくロープでは登りにくい。木藪の方が登り易い。ここからのブナ等樹林帯の急登が続く。やがて傾斜が緩み尾根上唯一の平坦地休み台660m付近に出る。


   8:06~20休み台で行動食,水分補給で小休止。雲は次第に薄くなっており,頂上稜線は張れていると予想される。ここからはジグザクを切り登る。次第に高度が上がりダケカンバ樹林帯になり,760m~780mは新道の根曲がり刈分け道を登る。天気は良くなり前千軒岳の眺望が良くなり急登を登る。尾根の笹刈分け道を登り,ガンバリ岩を過ぎフックスの崩れやすい岩状を登る。道脇にはハナニガナ,ヨツバヒヨドリ,ハイオトギリ,イブキゼリモドキ等が咲いている。やがて小沢状の右の笹刈分けを登り9:02ガレ場920m付近に出る。ここは以前会員が病死した場所でもある。黙祷しながら登る。9:11お花畑960m付近に出る。イブキトラノオ,エゾカンゾウ,ヤマブキショウマは多く咲いており,タカネナデシコ,ヨツバツオガマ,オオシュロソウはポツポツ,コガネギク,タチギボウシなどは蕾に色が付いている。写真を撮りながらのんびりと歩き千軒平へ向かう。


   9:23千軒平着。天気は晴となり,十字架の有る草地でお花畑と大千軒岳を眺め休憩する。9:40大千軒岳へ出発。先述した花々のお花畑の道を登る。新たにエゾシオガマ,ハクサンシャジン,ミヤマウツボグサ,ホタルサイコ,タカネコウゾリナがポツポツ咲いている。写真を撮りながら大小3個のコブを越えて登る。大千軒岳登り手前の1000mコルから今年笹刈のされた道を登る。笹が滑り歩きにくいが我慢して登る。



   10:07大千軒岳頂上1071m着。行動食を取り,眼前の前千軒岳,遠くに霞む松前小島,大島等の眺望を楽しむ。10:25記念写真を撮り下山開始。



    10:35~40千軒清水1000m付近で冷たい水を飲み,補給する。10:40中千平十字架に戻りSさんと合流し休憩。



  10:55下山開始。気温が上り蒸し暑い中を慎重に下る。開けたガレ場とその下で,函館三楽クラブの20名程と出会う。黙々と慎重に下山を続ける。
  11:40~55休み台にて休憩。さらに急な尾根の下山を続け,12:12尾根取付き通過。12:15キレット沢出合通過。12:22灯明越の沢通過。12:25~35金山番所十字架にて休憩。13:13~25広河原右岸へ渡渉した地点で休憩。疲労が出て中,高巻きコースの上り下りをして14:15奥二股駐車場に下山。テント撤収後14:40知内温泉へ出発。15:10~55温泉入浴。入浴料430円。16:10函館へ出発。17:15亀田中学校にて解散。 
    天気予報は曇でしたが,800m以上からは晴の良い天気に恵まれ,数多くの花々が咲く,初夏の大千軒岳を楽しむことが出来ました。何回登っても知内川コースは体力勝負の山と実感する山です。                                 (NG記)

2013年7月3日水曜日

ヌカビラ岳,北戸蔦別岳 二の沢コース  2013年6月29日~7月1日

   ヌカビラ岳,北戸蔦別岳 二の沢コース
          2013年6月29日~7月1日


メンバー 3名

6月29日(土)晴れ
 8時58分 七飯町で合流出発。9時15分 大沼IC通過。10時24分豊浦噴火湾PAで休憩。11時28分樽前SAで,各自好きなものを注文し昼食事タイム。13時30分樹海ロード日高道の駅。ここで夕食と明日の朝食,昼食などの買出しをする。14時20分チロロ林道入り口通過。14時48分北トッタベツ岳登山口(北電ゲート:二岐沢出会い)すでに6台の車が停まっていて,立派なトイレも設置されている。時間も早いのでさっそく周辺を散策していると虫を採っている2名と会い,2~3言葉を交わし蝶など見せてもらう。
 16時駐車した車のうしろにテント設営。さっそく夕食準備をしていると,若い男性1名が下山してくる。「幌尻岳まで往復してきた。一人で無謀だった」と笑いながら話,かなりの軽装で「これでも、雨具は入っている」とのこと。今流行のトレールランのようでる。さらに中高年の男性が下山してくる。また情報収集をする。「川の増水は自分が思っていたより少なめで靴は脱がずにすんだ。雪が思っていた以上にあり,途中で引返してきた」。事前の調べで「増水・雪渓がある」ことは知っていた。軽登山靴から皮靴へ,軽アイゼン,素足で渡渉もいやなのでサンダルを持ってきていた。初めての山でドキドキワクワク,さらに下山者がこないか楽しみにしていたが誰も来なかった。夕食をすませ19時45分就寝。夜間目が醒めたら満天の星空だった。

6月30日(日)晴れ
 3時16分 起床。朝食をとらずに4時,駐車場(北電ゲート)出発。取水ダムまで約1時間の林道歩きである。橋を4回渡り大小さまざまな滝を見ながら,これが なかなかいい~♪。4時42分取水ダム着。2台の自転車が施錠してある。休憩して朝食をとり,5時7分出発。取水ダムの右に「北トッタベツ岳登山道入口」のりっぱな看板があり,登山道の登り口だけ刈り払いされている。







  左岸沿いに草がかなり生い茂っていて分かりにくい道で,途中2箇所の渡渉がある。5時42分 二の沢出会い。ここがら沢歩きとなり,緊張しながらルート探しをしてくれるリーダーに感謝しながら進む。渡渉6回コースもかなり荒れてくる。
  標高1000m近くになると,大きな滝と雪渓が現れる。滝の周りにはエゾノリュウキンカが,咲き誇っている。7時10分雪渓途中から右手の尾根に取り付く。ようやく沢歩きから開放され大休憩。その後、急斜の登りを「これでもか~これでもか~」と,登っていくと「トッタの泉まであと10分」の看板が道に横たわっている。10分と思っていたら2~3分で着いてしまった。

  8時15分トッタの泉(湧き水)で休憩。この尾根は針広混合林で,沢や雪の涼しい風か心地よく,ツバメノオモト,ショウジョウバカマ,シラネアオイ,ミツバオウレン,エンレイソウ,ヒメイチゲ,サンカヨウ,スミレ類,ツツジ類の花々が慰めてくれる。ダケカンバがまばらになり見通しが利いてくると,大雪渓が「への字」に現れる。目指すヌカビラ岳のカンラン岩も見えてくる。



  慎重に1歩1歩キックステップで登って行く。雪渓が終わるとハイマツ混じりの岩尾根の下にでる。そこで、3人の下山者と会う。1人は早朝取水ダムまで自転車で来ていた人であり,後の2人は昨日北戸蔦別山頂でテント泊りをしたようである。岩を四つん這いになって登って行くと,ミヤマオダマキ,ミヤマハンショウヅルの花が目に入る。
  小さいながらも梯子が2箇所あり感謝する。カンラン岩の上に立ってみると,雪渓を下山している3人がよく見える。さらに高度を増と(看板のない)三角点だけのヌカビラ岳1807.9mの山頂に10時15分着。目の前に戸蔦別岳,幌尻岳の山,あこがれの山々が見え遠くに羊蹄山も見える。


  一旦下るとテントが一張りあり,住人は留守のようである。アオノツガザクラ,チングルマ,ハクサンチドリ,エゾノハクサンイチゲ,シナノキンバイ,エゾツガザクラ,イワウメなどの花々を楽しみながら,北戸蔦別岳山頂を目指す。山頂下には雪渓があり,一部亀裂もあるので慎重に進む。最後の登りは北戸蔦別岳の山頂看板を見ながら「もう少しもう少しで山頂だ」と唱えながら10時55分北戸蔦別岳山頂。
  360度の展望は素晴らしい。三角に尖った戸蔦別岳,幌尻岳,雪の夕張岳,芦別岳,チロロ岳遠くに十勝幌尻岳。足元を見れば高山植物の花*花*花・・。山頂にはテントが一張り,ここも住人は留守である。テントは3張り位張れそうである。11時20分SMさん山頂着。そこでKNさんが,両足の痙攣でヌカビラ岳山頂待機していることを知る。







  11時40分下山開始。12時45分KNさんの待つヌカビラ岳山頂。


  足はまだ痛いようであるが下山する。13時49分トッタの泉。14時35分尾根取付き。15時56分二の沢出会い。16時25分取水ダム。17時20分駐車場のある北電ゲート。
  駐車場へ着くまでには、メンバー全員が足や手に打ち身・擦過傷のお土産を持って下山。駐車場には5台の車があり,昨日と同じ車もある。13時間20分の長い山行が無事終わった。沢の水は下山のときの方が増して,靴に水がはいっても気にせず渡渉する。結局サンダルは使用しなかったが,軽アイゼンは下山時に使用した。疲れた体を休めることなく,テント撤収,沙流川温泉へ出発。18時42分ひだか高原荘入浴500円。レストランを捜すが日曜日は休みが多く,営業時間が20時までと聞き19時30分近くの蕎麦屋さんへ急いで入る。20時30分オートキャンプ場着。テント設営すぐ就寝。疲れていたのですぐ寝付くことはできたが,寝返りを打つたびに体が痛くって目が醒めた。

7月1日(晴れ)
  4時30分鳥の囀りで目が醒め,昨日見ることができなかったキャンプ場を散策。クロツグミ,オオルリ,ヤマゲラ等の鳥を見る。良く整備されたキャンプ場内には,キジバトも多くいた。7時モーニングコーヒー。9時8分キャンプ場出発。苫小牧のイオンで朝食兼昼食を食べ,苫小牧西ICから高速へ入り,14時46分八雲ICで車を止め「ハーベスター」でコーヒータイム。大沼ICを下りて七飯町17時15分解散。
  あこがれの日高の山 北戸蔦別岳は13時間20分の長い山行でした。林道歩きから始まり 沢,雪渓,尾根歩きと変化に飛んでいて,ヌカビラ岳から北戸蔦別岳の稜線は,花盛りで沢山のお花を見ることが出来ました。緻密な計画を立ててくれたCLのSMさん,往復 運転と宿を提供して頂いたKNさんに感謝,感謝の山行でした。3日間ありがとうございました。                    (OK記)