南北海道遭難対策協議会冬山救助訓練 七飯大沼スキー場,横津岳北尾根 2022年3月13日
参加者 函館山岳会 6名,函館山の会3名,今金山岳会3名 計12名
3月13日 曇
9:00函館出発。9:45七飯大沼スキー場着。10:20参加者全員集合。10:30~11:30駐車場空き地にてスケッドストレッチャー(塩ビ担架)使用による,遭難者搬送訓練を実施。収容者を担架から落とさない様に厳重に収容し,前後左右に8名で確保しながら搬送する。特に急斜面の登りやトラバースは慎重に行動し,下りは収容者を足から先に降ろさなければならない。
2回搬送訓練を実施する。11:35~12:25昼食。
12:45ゴンドラ乗車。13:00ゴンドラ上の駅920m着。13:10ワカン,スノーシュー,スキー等を着用し,1035m訓練実施場所へ出発。13:18リフト終点955m通過。少し下り13:20横津岳北尾根へのトレースに入る。平坦なダケカンバ帯を進み,急な斜面をジグを切り登る。目視による捜索訓練である。
13:46訓練地1035m着。13:56~14:15雪崩ビーコン使用による埋没者捜索訓練。ビーコン表示が0.5mとなると埋没者は近い。ゾンデにより付近を捜索する。ゾンデに反応が有り位置がが確定される。発見したら掘り出し訓練。3名で雪を下へ流し掘り出す。
14:23~33雪崩が発生し易い雪面の確認訓練。斜面をノコ,スコップで深さ1m程を30cm四方を切り出し,スコップを置き強さを変えて手で叩くと,雪崩易い雪の層が剥がれるとの事。今回は剥がれず,見た目にも層は確認出来なかった。
14:35下山開始。15:00ゴンドラ駅着。15:06ゴンドラ乗車。15:20下の駅着。15:22解散。15:32函館へ出発。16:18函館着。
時間的には十分な訓練とは言えませんでしたが,遭難者の発見から収容,搬送まで,ビーコン,ゾンデ,スケッドストレッチャー,その他の装備の使用方法の訓練が出来たものと思います。遭難事故は無いのが一番ですが,発生時の捜索訓練を身につけて置くことも必要です。また天気が良い時にはヘリコプターでの救助が,時間的にも早く対応出来ると思います。 (NG記)