南北海道山岳遭難対策協議会冬山遭難救助講演会 2021年2月8日
参加者 函館山岳会 3名,函館山の会9名,今金山岳会2名,北海道警察函館方面本部3名,北斗市総務課2名,七飯町情報防災課1名,渡島東部森林室普及課3名,檜山振興局地域政策課2名,渡島総合振興局地域政策課(事務局)5名,合計30名
冬山遭難救助講演会が,渡島総合振興局講堂にて開催されました。例年1泊2日で宿泊施設での遭難救助講習,実技,翌日入山しての救助捜索訓練等が実施されていました。
今年度はコロナウイルの感染防止対策により,宿泊無しでの講習会となりました。始めに渡島,檜山地方における遭難事故(丸山龍神山の道迷い,恵山の行方不明,スマホ電池切れによる現在地不明)の概略の説明が有りました。
その後救助隊員による,冬山におけるウエアー,ツエルト,火器,地図,コンパス,GPS等の基本装備の説明,滑落事故対策ではアイゼン,ピッケル,ロープ使用等の説明,雪崩事故対策の地形判断,雪質判断,装備としてのビーコン,ゾンデ棒,スコップ等の説明,雪崩に出会ったときにのエアーポケット作り等の説明を受けました。
実技訓練では2m程のロープを利用し,ブーリン結び(立木利用,自己確保用)の訓練,を1時間程実施しました。
冬山遭難救助は登山の基本体力,救助装備の熟達,捜索技術の熟達等,総合的な力量が問われるので,日々の練習,訓練が必要で有る事を実感しました。更に遭難事故を起こさない為にも基礎体力の増強,登山知識の蓄積,他山技術の向上に努める必要が有る事を再認識した次第です。 (NG記)