函館岳連夏山研修会大平山 南西尾根コース 6月25日~26日
参加者 函館山岳会:4名,函館山の会:9名
6月25日 晴
13:50函館出発。14:07七飯にて1名合流。16:45河鹿トンネル出口の広場着。17:00テント設営。17:10函館山の会9名合流。各自持参の料理,玉子スープを作り夕食。18:00より交流会開始。ワイン,ビール,焼酎等持参の酒を飲み,山の会が準備してくれたキャンプファイヤーを囲んで歓談する。各会の状況山の話をしながら交流する。寒気の為,キャンプファイヤーは有り難い存在であった。21:00過ぎ就寝。
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河鹿トンネルを出た広場でキャンプファイヤー |
6月26日 晴
4:00起床。4:20朝食。テントは乾燥の為張ったままにする。5:05出発。林道を歩き入山者測定器を過ぎ左に緩やかに登る道に入る。5:10直ぐに登山ボックスが有り記帳。トドマツ植林帯を過ぎると枯れ沢状の中の道となる。ミゾホオズキ,ユキザサ,オオレイジンソウ,マイズルソウが所々に咲き,サイハイラン,オオバタケシマランも見つける。以前と違い登山者が多くなり道に草が被っている状況ではない。しかし手入れがされていないブナ,ミズナラ等樹林帯の急登の道は岩,泥,木の根,倒木を越えての登りである。今日は晴れで比較的乾燥した状況である。気温が低い為例年の様に虫に悩まされる事無く,黙々と急登を登る。
5:58~6:10尾根取付き460m付近小休止。ここからは尾根上の急登を登る。ブナ,カエデ,ツツジ類,オオカメノキ等の樹林帯の急登である。ジンヨウイチヤクソウが少し咲いている。6:38尾根を東に越える650m地点通過。ここからは植生はがらっと変わり高木は無く,タニウツギの咲く,根曲り,ヨモギ,アキカラマツ等の被った道を掻き分けて登る。2箇所にフックスロープが張られ次第に岩が出てくる。岩の混じった急登のお花畑にはオオアマドコロ,タカネミミナグサ,チシマフウロウ,エゾカンゾウが咲きヒメエゾネギは蕾ある。
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810mコブからの1109mコブ |
7:05コブ810m着。行動食,水分を補給し休憩する。付近にはチシマフウロウが咲き,イブキトラノオ,エゾカンゾウは蕾,トウゲブキ蕾もない。エゾスカシユリが1本咲いている。7:20出発。20m程灌木帯を下り1109mコブへの草の尾根を登る。草を掻き分けての急登で次第に岩が現れ,ハクサンチドリ,ミヤマアズマギク,アポイアズマギク(シロバナ),カラマツソウ,キジムシロ,イワベンケイ,チシマキンレイカ,ホソバツメクサ等が咲いている。7:53下のフィックスロープ7m960m付近を登る。付近にはミヤマハンショウズルが咲き,7:56上のフィックスロープ3m980m付近を登る。
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上のフィックス980mを登る |
付近にはアポイカラマツ,ミヤマオダマキ,チシマゼキショウ,カトウハコベ?,チシマキンレイカが咲きさらに登るとお花畑に続く。ミヤマセンキュウ,エソノハクサンイチゲ,ヒメナットウダイ等が加わり数々の花々が咲く,お花畑を東にトラバースしながら登る。途中でアツモリソウを一株見つける。東の尾根に回り前述の花々の他カノコソウ,ミヤマキンポウゲが咲く尾根を登る。
8:25稜線1090m付近出る。ここからはハイマツ,タカネナナカマド,ダケカンバ,ミネカエデ等の樹林帯の不明瞭な道を掻き分ける。3年前には無かったトラロープが張られコースが確保されている。クロツリバナ,ミネカエデが咲いている。木藪を過ぎ稜線東側にはミヤマアズマギク群落,雪解け後にはカタクリ,シラネアオイ,ショウジョウバカマが咲くお花畑を登る。
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1118mコブ手前にて |
8:50~9:03コブ1180mにて小休止。頂上は目と鼻の先である。稜線から頂上へは道が有るが直ぐにハイマツ,根曲りの藪漕ぎとなる。ここにもトラロープ等が張られコースが確保されている。シラネアオイが咲き乱れる草地を登る。
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大平山頂上にて |
9:10大平山頂上1190m着。付近にはシナノキンバイ,ハクサンチドリ,ヒメナットウダイ,チシマフウロウ,カラマツソウ,イワベンケイ,エゾノハクサンイチゲが咲いている。頂上標識の有る広場で行動食を取り休憩する。青空の中,狩場山連峰にはまだ残雪が多いのが眺望出来る。記念写真を撮り9:35下山開始。
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頂上からの下りこれから藪を漕ぐ |
登頂後登りの道をただ下るので気分は爽快,気楽になり写真を撮りながら下る。
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1180mコブへの下り |
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お花畑を下り岩稜へトラバース
下のフックス960mを下る |
道南には無い景観のアルペン的雰囲気を楽しみ,花々を楽しみのんびりと下る。お花畑を下り岩場を通過し,下のフィックスロープは落石が有るので慎重に下る。
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810mコブにて休憩 |
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尾根超え地点を目指し草付きを下る |
10:35~55コブ810mにて小休止。滑り易い草付きを下り11:10尾根越え地点650mを通過する。樹林帯の尾根を下る。次第に疲労が増してくる。涸れ沢の急な下りは滑り易いので慎重に下る。足腰は踏ん張りが利かないので余計慎重に下る。12:25駐車場に下山。テント撤収後12:48宮内温泉へ出発。12:55~13:45温泉入浴。入浴料450円。14:05函館へ出発。16:50七飯町。17:10函館着。
晴の良い天気に恵まれ,気温の低い中の登山となりました。お花畑が多く有り数多くの花々を,楽しむことが出来ました。時期により咲く花々が異なるので6月,7月,8月と登りたくなる山です。今回はまだ小さな草のオオヒラウスユキソウは7月中旬から見られます。 (N記)
大平山の花々
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エゾスカシユリ |
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アポイアズマギク |
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チシマキンレイカ |
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ミヤマハンショウズル |
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カノコソウ |
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ミヤマアズマギク群生 |
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アポイカラマツ |
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エゾノハタザオ |
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オダサムタンポポ |
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ショウジョウバカマ |
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ホソバツメクサ |
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GPSログ |